色づき始めた庭～myflowergarden～

まだまだ寒暖差の激しい季節ですが、一斉に目覚めた植物たちは一気に葉を広げ青々と茂り始めました。

一季咲きのお花は潔く、四季咲きのお花は続々と色づいては連続した美しさで陽気に添うようにお庭を彩ってくれています。

花粉をまき散らそうとも大好きなふわふわのミモザ。

今年も明るい空に負けないほどの鮮やかさで魅せてくれました。

一季咲きなのがほんとにもったいないと思ってしまう可愛らしいモッコウバラと足元のラベンダー。

我が家の植物は周りのお庭や路地に比べてゆっくりなので、十分に心づもりができ落ち着いてお世話ができます。

といってもせいぜい仕立てと、息吹き始めの後押しくらいですが．．．

子供と同じ、過干渉にならにように、一歩引きながら見守っています。

心配しなくても、生きていく力はそもそも備わっているもの、それを潰してしまわないように。

一輪の花の時期がとても長いクリスマスローズ。

苦手な夏の暑さにも負けず地上部が枯れてなくなってしまっても、必ず毎年花を咲かせてくれます。

ギボウシも風知草も葉を茂らせはじめ、それに安堵し先を見据えて夏の暑さ対策にまた別の植物の力を借りながら、お互いを補う様が理想の世界観であり、物を言わない植物だから成り立つのかと思ってみたり．．．

損得を考えないから美しい

そんな植物の本質にほぼ頼ったような私のモノづくり

なのでたいそうなことは言えませんが、なんとなく波長が合うような、心地いいモノ、違和感のない植物のもつ自然の美しさがお伝えできればと思います。

手のひらサイズのお花の世界～私だけの小さなお庭～

世界がもし手のひらにのったら．．．

みんな何をのせるだろう

お家をのせたり、人や動物をのせたり、海をのせてみたり

おそらく私は植物しかのせないだろう

好きだからというわけでもなく、ただ一番自然な気がするから

小さな小さな世界をガラスケースの中に作りました。

【ドライフラワー　わたしだけの小さなお庭　(cube small)】

【ドライフラワー　わたしだけの小さなお庭（cuboid) 】

ガラスの中にはまた別の風が吹いていて、そこには息をしているような植物たちだけの世界．．．

ドライフラワーの儚さと繊細さに懐かしいさや温かみを感じて頂けるようにお作りしました。

【アーティシャルフラワー　わたしだけの小さなお庭（cube green）】

【アーティシャルフラワー　わたしだけの小さなお庭（cube red）】

アーティシャルフラワーでお作りしたお庭シリーズ。

ドライフラワーに比べると力強くその存在を主張するかのような個性的な植物たち。

本物のような瑞々しい表情にモノではない空気感を感じて頂けます。

ガラスで仕切られた空間は外と内側を区別しているようで、その影響、感じ方は人それぞれ違っていいかと思っています。

目に見える枠と、自分が作った目に見えない心の中にある枠のような境界線、あるいはフィルターを通して見ているような自分だけの世界。

見えるものにとらわれすぎないように、はみ出て飛び出しても、枠に対するバランスが歪でも、それが自然のありさまならきっと日常に馴染むモノ、寄り添えるモノとして大切にできるのかもしれません。

暮らしの丁寧さはお金や時間の問題ではなく、目の前のことをなおざりにしないこと。

ほんの少しの共有と角度を変えたモノの見方で、ずいぶんと余裕が生まれるような気がします。

もういっそのこと植物になりたいような ☻

でもあいにくヒトなのでこれまで通り一歩一歩頑張ります。

明日から5月、連休中の方もそうでない方もどうぞ新緑の良い季節をお楽しみください。